世界の抹茶市場規模と成長率
世界の抹茶関連市場(飲料・食品・小売等を含む)は、2025年時点で約1,600億円(推計)規模と試算されます。Grand View Research(2024年公表)によれば、2025年〜2033年にかけてCAGR約7.1%での成長が見込まれています。
- 2025年推計:約1,600億円(1USD=160円換算)
- 2033年予測:約2,800億円(同換算)
- CAGR(年平均成長率):約7.1%
📊 市場規模注記:上記は抹茶関連製品全体の推計市場規模です。実際の碾茶・抹茶原料市場の規模はこれより小さく、需要に対して供給が追いついていない状況が続いています。
需要拡大の主要ドライバー
① 海外市場での抹茶需要急増
米国・欧州・東南アジアでの抹茶ラテ・スイーツブームが継続。特に米国では大手コーヒーチェーンの抹茶メニュー拡充が需要急増につながっています。
② 健康志向トレンドとの親和性
カテキン・テアニン・L-テアニン等の機能性成分への注目が高まり、健康食品・サプリメント市場での需要が拡大しています。
③ インバウンド消費の回復
訪日外国人数の回復に伴い、国内でのインバウンド向け抹茶製品の需要も増加しています。
④ RTD(Ready to Drink)飲料市場の成長
ペットボトル・缶・パウチ等のRTD抹茶飲料の市場が拡大。飲料メーカーの抹茶原料調達量が増加しています。
供給構造の変化と制約要因
需要拡大に対し、供給側の構造的制約が続いています。
- 荒茶生産量の減少:農林水産省データでは、2018年(86,100t)→2024年(75,100t)と長期的に減少
- 碾茶(抹茶原料)の比率拡大:2018年(3.4%)→2024年(約7.1%)に倍増するも、絶対量は不足
- 茶農家・茶園の減少:農業従事者の高齢化・後継者不足により生産基盤が縮小
- 加工設備の制約:碾茶炉・石臼の増設には時間・コストがかかり、増産が追いつかない
調達担当者が注目すべき市場動向(2025〜2026年)
- 品薄・高値基調は当面継続する見通し(2025〜2026年収穫期も需要超過が予想)
- 鹿児島産・海外産のシェアが業務用グレードで拡大
- 年間契約価格の上昇傾向(スポット市場は特に高騰リスク)
- サプライヤー集約・再編の動きが加速
- 品質証明・トレーサビリティ要求の高まり(輸出向け)
調達戦略への示唆
市場動向を踏まえると、以下の調達戦略が有効です:
- 早期の年間契約確保(スポット価格高騰リスクの回避)
- 複数産地・複数サプライヤーからの分散調達(BCP確保)
- 用途・グレードの見直し(コスト最適化)
- 新規サプライヤーの開拓(鹿児島・海外産地の活用)
- 調達プラットフォームの活用(マッチング・情報収集の効率化)
市場動向を踏まえた調達戦略のご相談
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